眺眼装置の思いつき

有難う、お嬢さん _(2-4)

 雨が苦手。天気が悪いと、いつも機嫌が悪い人だった。更に梅雨時は、蒸し蒸ししていて尚更鬱陶しい。今だと「天気病」なんて言葉も生まれているけれど、以前なら単に「気分屋で、面倒くさい奴」だったね。 うん。大抵仕事が落ち着いて、旅に行けるのは、6月か10月だったから、何時も、雨よ降るな降るなと願いながら北に向かったんだ。結局、半分は雨に濡れてたけど、それでも独りで勝手にふらっと出て行けたのは、なんて贅沢だ...