眺眼装置の思いつき

西の端の灯台に立つ_(4)

 灯台の下には、駐車場に駐まっていた鉄馬乗りの3名さまと、ひと組のご夫婦、そして怪しい気配のゴツいカメラを持った徘徊男(私)である。マスクを着けているのを此れ幸いと、ニヤニヤしながら(あくまで微笑んでいるつもりで)近づいていくのであった。 これまた私は何処かで勘違いしていて、想像していた風景と全く違っていたのだが、かえってそれが久々に新鮮な気持ちになった。あぁまたこうして、遠くの海を見に来たんだ。灯...

西の端の端辺りに立つ_(3)

 振り返ると河童が見ていた。いや、勿論思わせぶりな事など無いけどね。小さな公園の脇の、草に埋もれた池なんだな。暑くも寒くも無く、他に人も居ないから野営には良さげだけれど、残念ながら今回の徘徊男的私には、そんな時間も道具も無いんだ。「ここにキャンプできそうだな。」そう記憶しておこう。さよなら河童クン。島の端の御崎集落を抜けた先に駐車場が現れた。その先の丘の上に灯台。え....? ここからは歩くのかしら?...

西の端への橋を渡る_(2)

 旅人は端っこが好きだ。特に鉄馬乗りは端っこに行かねばならない宿命を背負っている。まぁ、あくまでワタクシ的持論だけどさ。前回触れた過去の訪問と云うのは、本稿「往来眺眼装置〜旅往来記」の中の「右へ左へ...」と「陽射しは良好...」の2編での事。それから早くも....の月日なのだった。 阿蘇と岡城にはちょっと思い入れがあって、何度かじっくりと訪ねているのに、今回の訪問地・平戸は1度だけ足を踏み入れた程度なんだ...

西の端へ行ってみる_(1)

 福岡滞在の日々は続いている。写真撮る様な気分にはならないのは判っていたけれど、一日だけある休日の為にカメラは用意していた。さて、いったい何処へ行けば良いんだろう?また「出歩いてくれるな!」的状態になってきているものね。で、レンタカーを借りて広い空間を求めた。南に行こうか?西に行こうか? 思い返してみたら、休日のある九州滞在など何年ぶりなんだろ?好きな場所の、阿蘇や豊後竹田市の「岡城」なんて3回位...

福岡にやって来た

 朝早い新幹線に乗せられて、福岡にやって来た。どうも私的に、昨日まで居た○○県とは相性が悪いらしく、昨夜も夜中のジャスト2時(丑三つ時)にもの凄い胃部不快感で目覚め、その後は3時半頃まで呻いている状態なのだった。過去を振り返っても、夜眠れなくなる。唐突な吐き気と酷い下痢、などなど....。そこにお住まいの方には申し訳ないが、そんな場所からの脱出なのであった。しかし、福岡に来たから平和なの?そう聞かれたら......