眺眼装置の思いつき

洟垂れ男 _ 大阪で黄昏れる

自宅待機・引き籠もり状態から、突然に忙しいモードなのである。先日の写真は池袋で、今日は大阪の森ノ宮駅近く。着いた翌日の早朝から夜10時まで働かされた。なんせ久方ぶりのまともな労働なので、身体が辛いオイサンなのだった。シクシク....。しかし、仕事が無いのは困るので、泣きながらでも頑張るの。そして、過酷な労働のあとは美味しい物を食べたいのだが、夜10時なんて今はどこも開いてないんだ。昨日頑張った分、今日は早...

ピントのずれてた話。

 このところ私的話題の、ハッセルでのピント話。 フィルムの時は余り外してないので、「デジタルってシビアだなぁ。」なんて納得していた。「だってハッセルさんですよ?」そう思って少々過信していた。あくまで機械なんだから、キチンと調整しなければ駄目だよねぇ....なんて。でも、これハッセル使いのベテランさんには笑われてしまう話だった。デジタルバックを購入した際に、フォーカシングスクリーンが付属されてくる。デジ...

洟垂れ男 梅園を徘徊する

 メインのコンピューターが更に不調になって、再インストールしようとしたらば、上手く行かない。パーティションを分けて、OSを新旧使い分けていたのだけれど、その旧OSインストーラーは「もう開けないよ」と、言う事を聞いてくれないんだ。なんとか入手した別のインストーラーで、OSをUSBにインストールし、それを起動。それからまたインストーラーを立ち上げて、コンピューターへとインストール仕直した。ところがその旧OSでは...

日暮れ時の散歩

 もう日が暮れるのに、娘さんは「公園に行って遊びたい。鉄棒がしたい。」そう言うんだ。....もっと早く言えば良いのに。窘めると泣いて怒るんだ。なんとなくカメラを持った。....日が暮れるのに。公園の角の梅が少しだけ咲いていた。風で少し揺れるので、感度を上げて息を止めて。けれど問題は、ピントが合わない。デジタルだからという事もあるけれど、絞りが開いてるとほぼ後ピンだ。 気づいてはいたんだ。 調整して貰わなき...

ゴメンよ京都 _ その五(終)

 南禅寺から北上し、疎水に沿って歩くことにした。お好み焼き屋さんの角を曲がって、熊野若王子神社への道を行く。この辺りの鹿ヶ谷と云う地名。平家打倒の陰謀を巡らした事件の舞台。そう、平家物語の一節だ。その陰謀に絡んでいた僧「俊寛」。謡曲や歌舞伎にもされていて、菊池寛や芥川龍之介も題材にしている。陰謀を巡らした内の三人が島流しにされ、その後の恩赦船に、一人だけ乗せてもらえずに置いて行かれてしまった俊寛さ...

心持ち京都 _ その四

 取るに足らない私の写真論など、鼻で笑っていただいて構わない。そもそも撮影のために出歩くなどと云う事がしづらい日々に、過去写真を引っ張り出して「思い出し書き」をしているのである。結局、その時の日記になどなる筈もないので、写真を見て書いている現在の気持ちになるのだった。まさか締め切りなぞあるわけでもないのに、書きたい気持ちはあるのだから、それはそれで結構な事だろう。ただし、他人に受け入れられるのかは...

知性化的京都 _ その参

 不意な心の変化から訪れた京都に、私はその後、幾度となく訪ねた。その模様の一端は、本項として私的なWEB上に3項目に纏めてある。  (*往来眺眼装置〜散策装置     _ ●貴船神社から鞍馬まで ●京都・雨模様 ●何故かいつもの空模様 _として*)その3回だけではなく、合間にも何度か訪れているのだが、敢えて纏めるほどの物事が無かったのだろう。 写真を撮ると云うのは、必ずしも行動に比例して上手く表現される訳では...

騙し討ち京都 _ その弐

 まず最初にお詫びしておかなければならない。「不意打ち」などと物騒なタイトルをつけておきながら、そこには全く深い意味なんて無い。書いた後に題名を考えていたら、「不意に不意に」云ってたから思いついただけだ。それなら、「京都」ってつけなくても良いじゃない?.....実はそうなんだけれどね。 そのふざけた態度は何なのだ!と、此処を覗いてくれた奇特な老若男女の皆様の気分を害するだけかしら。そして更に今日もこん...

不意打ち京都 その壱

  ある日、不意に「京都に行こう」と思った。 やはり大阪・梅田辺りに居た期間の休日で、もう習性の様に「何時もの奈良」へ行こうとしていた。でも....、ホントはこの時、些か奈良に飽いていた。(失礼)そしてこの時まで、なぜかしら京都を敬遠し続けていた。 そうして、「不意に」行き先転換をしたのだけれど、その時、京都の何処に行ったのかを正確に憶えていない。恐らくは一般的なコースで、清水寺さん辺りに行ったのだろう...

境界線

 横浜駅近くの待ち合わせ場所へ車を走らせた。混み合うのを避けようとしたけれど、余りにも早すぎる到着時間。埠頭の方へ、ひとつ手前の信号を折れた。皆が思い浮かべるだろう「ヨコハマ」への抜け道だ。そのまま行けば、レンガ倉庫を通って大桟橋・山下公園まで辿り着ける。船溜まりのすぐ向こうに、またタワーマンションが建った。あえて「横浜」ではなくて「横濱」から始まる名前...。工場や倉庫ばかりの下町風景から、貨物線...

徘徊男の思い出し話 _ 吉備路編 _ その六

<閑話休題> 私は10年程前にブログを始めてたんだけれど、アーカイブを見ていただければ判る様に、全然書いてなかった。しかし、10年も経ってから気づいたんだ。 ランキング? カテゴリー? テーマ? それ何? (え?)....こんな内容だからね、「つまんない!」「ふざけるな!」と言われても仕方が無いし、「素敵!」「お洒落!」なんて言葉は絶対無いだろう、うん。 (断言)ただ、自分のWebを「見つけて貰う」にはどうすれば...

徘徊男の思い出し話 _ 吉備路編 _ その五

 「え〜っ、この話、まだ続けるんですか?」今日も誰かがそう囁いている気がするが、耳鳴りのしている私の耳には「キーン」という音が鳴るばかりだ。 (泣) さて、鬼退治(?)を諦めた私は、更に西へと向かった。生まれ育った田舎町が古墳だらけだったせいで、古墳時代大好き人間と化した私は、この吉備路辺りが古墳だらけだと云うことはもちろん把握していた。「作山古墳」「造山古墳」歴史・古代編を好きじゃ無い人に、そんな名...

徘徊男の思い出し話 _ 吉備路編 _ その四

 話はまだ続いているのだ。「誰が期待しているわけでも無いんだもの、そんなに思い出さなくても良いのよ。」という囁きが聞こえている気もするのだが、そう言って止めてくれる人もいないので、結局今日も始めてしまうんだ。(なんの言い訳) さて、鼻息が荒くなった私は、気持ちを静めながら裏手へ廻っていった。裏手には階段では無くスロープになって斜面を下っていく回廊があった。回廊を下っていくと、背後に人の気配が!?.........

徘徊男の思い出し話 _ 吉備路編 _ その参

 そうして私は、スタコラサッサと山裾の道を回り込んで行った。あれ? 「吉備の中山みち」と名のついた旧道を走ると、僅か1.6Km程、車で5分ばかり。....全然スタコラしなくても着いてしまうよな距離だったのね。駐車場に車を駐めて神社への階段の下に立ち、なんとなくひとつ咳をしてから登り始めた。階段途中の北隨神門をくぐって、更に上の拝殿へ。----本殿・拝殿(国宝)室町時代応永32年(1425年)再建 建築様式「比翼入母屋造...

徘徊男の思い出し話 _ 吉備路編 _ その弐

<閑話休題> 我がMacBook様が不調で、仕事専用へ移行していた旧型にWebやら諸々の設定を慌てて移した。この旧型が一度ロジックボード交換をしているので、また壊れるのを警戒して導入したのだが(といっても3年半前型)、'16〜'17年辺りのBookは、本当に色々と不具合が多くて酷いんだ。車ならリコール問題だろ!となる筈の不具合なので、私は只今ご立腹中。使えないのは困るのだが、アプリの関係で新しいのを買えばすむ問題では...

徘徊男の思い出し話 _ 吉備路編 _ その壱

 岡山での仕事の機会はそれ程多くなくて、その滞在中も職場近くの30分散歩が出来れば良いくらい。私的旅では訪れる事も無かったので、この時は珍しく貴重な1日。とはいえ、「夕方には広島市に移動してなさい!」というお達し。所謂・移動日という名の1日。とにかく、レンタカーを借りる段取りを付けた。10月の空は晴れ予報。フラフラドライブには好い日だぞ。 小高い山の縁に、同じ様な名前の神社が並ぶ様に在る。吉備...きび.....