夏は青い空に、白い雲を浮ばせ、わが嘆きをうたう_ (12)
まさに唐突な感じで、秋の気配になっている。 もう最近の出勤時は、カメラを持たなくなってきた。「どうせ出す事も無いじゃない....。」だって、只の重石になってしまうだけだから。一応ね、「何か楽しい事は無いかな?」そんな思いは持っているのだけれど、「何時迄も夢見てるんじゃないよ!」という冷めた部分もある「もう大人」だからね。 そこそこな家族連れと、大型バスが4台程駐まっていて、子供達の賑やかな声はしてい...
子ども二人、犬猫牛は飼っていません_ (11)
自分でハンドルを切り山を登り、辿り着いたよ高台の牧場。しかし標高330m程度では2℃くらいしか下がらない。「もしかしたら余計にお日さまに近づいているんじゃないかしらん?」....いい歳した大人の発言とは思えないわね。 う〜ん。 仕方が無いので、困った時には何時もの様に上を見上げて見たら、余りの暑さで観覧車には誰も乗らず、只空しく回っていた。否、とにかく子供達が楽しめればそれで良いんだからね。大人達は日陰の...
空気さへ すこし痛いくらゐです_ (10)
色々とね、身近な方々にもコロナ感染者が出たりしてまして、その度に私もバタバタやらアタフタやらしている。子供達の行動範囲なんかも考えると、「そのうち私もなのか!」と云う思いはあるのだけれど、今の忙しさではワクチンの副反応予備日(?)も取れないし、あの副反応はちょっともう結構....と感じているのよね。 (あ、決して反ワクチン派では無いからね。 個人の意思と判断でどうぞ。 辛うじて逃れられている状況な...
夏の空にはいぢらしく思わせる何かがある_ (9)
8月後半に入っても残暑は続いているけど、朝は日陰に入ると今までとは違う空気を感じる。職場近くで鳴いていた、蝉の声が変わった事に気付いた。 (それでもまだ夏休みの記事を書いているのよね。 このあとは殆ど撮ってないし、都内ピンポイント活動なんだもの....。) 陽が暮れるとホテルの庭先とプール周りはライトアップされて、夏の家族連れ向けに、ささやかな縁日(っぽい)出し物。奥に在るプールの写真も無くはない...
月はその時空にいた _ (8)
二日目は、ホテルを拠点に何処かへ....。そんな思いは全く必要なかった様で、ホテルのプールで昼も夜も泳げれば良い!と云う子供達なのだった。すっかりと年老いてきた母も、部屋でゴロゴロしてるだけで良いと言う。ご飯はしっかり食べてくれるし、頭もしゃっきりしてるので不安は無いけど。あちこち連れ回して暑さで疲れさせるのもねぇ。 ナイトプールに入ると張り切っている娘の為に夕飯を早く食べ、僕はまたまた海へと散歩に...
ゆゑもなく海が見たくて海に来ぬ_ (7)
辿り着いた午後遅くの海辺は、まだまだ夏の強い陽と熱い風が残っていた。白く光った海まで、砂原がずっと広がっている様に見え、崩れてしまった砂防の木材は、中国西域の砂漠に残された遺跡の様だ。.....まぁそれは大袈裟だわね。 何かしら生き物の気配を探してみるけれど、打ち寄せる波際にその気配は無い。でも磯の側には、巣穴から運び出した砂が広げられてていた。満潮時には此処まで波がやって来るみたい。そしてその直ぐ...
「か」 赤坂で閑話休題
8月前半は夏休みから復帰後もスローなスケジュールだったけれど、お盆が明けたら、またまたヘビー化していくんだ。.....まぁ世間一般もそうなんだろうけどさ。前回記事までの続きを書こうと思ったけれど、またバタバタしはじめて、一度ペースダウンした心は、なかなかアップしないのね。そんなわけで(どんなわけ?)、台風が来るらしいじゃない?ってな土曜の夜に、ワタシャぁまたまた自腹で赤坂泊まり!結局大雨にもならず、利...
浜波はいやしくしくに高く寄すれど_ (6)
かなりな脱線状態の思い出話に、どんだけ費やしてんのかしらね?大変スマなんだ。一番最初に書いた様に、これは家族旅行なのに....。ひとりでならもっと色々と見て回れるんだけど、流石にもうそれほど自由では無いのよね。 さて、月崎駅から久留里に抜けて、そこから鴨川市に抜けた。「シーワールド観る?」なんて聞いてみたら、「とにかく早くホテルに行ってプールに入りたい!」と娘さんの要求。....まだまだ遠いし、プールは...
心さへ空に乱れしゆきもよに_ (5)
酷い寒さで、うつらうつらとしているだけの夜が過ぎた。窓の外が薄明るくなってきて、無事に朝を迎られた事に安堵したけれど、「明日は雪が....。」そう言い残していったお爺さんの言葉を思い出し、外を覗いた。.....地面はかなり白くなり始めていて、空からは湿った雪が降り続いている。「鉄道員が来る前に出なくちゃ。」毛布を片付けながら、少年(私)はふと置き手紙を書こうと思った。ある意味「不法侵入」(これももう時効で...
春の夜の闇はあやなし_(4)
ほろ酔いの騎士は、愛馬・カブ号に乗って目の前に現れた。「何してんだ兄ちゃん?」見慣れない、地元民ではない事は直ぐ判った様だ。早い終電もとうに過ぎていて、列車に乗る客にも見えないだろう。細かく覚えていないんだけれど、とにかく路頭に迷っていると説明したのかな....。お爺さんは通りすぎる時に、たまたま人影が見えて戻った様だった。「じゃぁ、ちょっとこっちへついて来い。」そう言って駅脇の薄暗い方へ連れて行っ...
酒に酔いたる騎士あらはる_(3)
「孤独になるには、旅に出るのがいちばんさ。」スナフキンはそう言った。 僕はこの1年前、高校入学前の15歳の春も、房総を自転車で旅していた。その時は友人と二人で、しかも宿泊まり旅だったから寂しくは無かった。でも、もうその時から、人にペースを合わせる旅が窮屈に感じてたのだ。旅に出ている時しか自由になる事なんてなかなか無いじゃない?だから、この16歳の年から家族を持つまで、旅は常に独りでして来た。まぁね、旅...
初々しき旅人の、あやしう侍れば_(2)
我が懐かしき駅舎は、その当時から無人駅だったけど、今も現役。だから、近隣の方には日常風景ね。....どのくらい昇降客が居るのか知らないけど。ナビの言うままに走っていたら、何だか見慣れた景色が。「そこに駅があるから寄るね。」って車を向けたの。 「懐かしき」と云っても、大人になってからも車やバイクで結構訪れてたのだけど、初めて訪れたのは16歳の春休みのこと。自転車での独り旅で、日が沈んで、酷く寒くて、途方...
運が良いのか悪いのか_(1)
7月末日から夏休みを貰えたので、我が老母を引っ張り出して、今年二度目の家族旅行へ!.....しかしその母は、余りの暑さに、辿り着いたホテルで寝ているだけとなりました。スマンな母上さま。倅さん&娘さんはホテルのプールで沢山泳げて、すっかり真っ黒さん。お泊まり出来て楽しかったみたいでそこは良かったよ。海は直ぐそこにあるのだけれど、遊泳禁止なのでかえって人がいない。私は砂浜をひとりでブラブラしてました。 ...
週刊、眺眼装置の断片記〜嗜好品(?)
え〜と、どうでも良い事なんですけど(.....それなら書かなくて良いのにね)、私は珈琲が好き。でも、笑っちゃって下さって結構なんですけど、子供の頃はインスタントコーヒーしか飲んだ事が無かったの。だって、今みたいに簡単なドリップコーヒーなんてなかったし、マックやコンビニで100円!みたいのなかったし,,,,。もっと珈琲って高価だったしねえ。喫茶店すら無かった田舎の御家庭育ちの私は、いったい何時初めてのキチンと...