徘徊男の思い出し話 _ 吉備路編 _ その参

 そうして私は、スタコラサッサと山裾の道を回り込んで行った。
あれ? 
「吉備の中山みち」と名のついた旧道を走ると、
僅か1.6Km程、車で5分ばかり。
....全然スタコラしなくても着いてしまうよな距離だったのね。

駐車場に車を駐めて神社への階段の下に立ち、
なんとなくひとつ咳をしてから登り始めた。


吉備路_017



階段途中の北隨神門をくぐって、更に上の拝殿へ。

----本殿・拝殿(国宝)室町時代応永32年(1425年)再建 建築様式「比翼入母屋造」
   全国唯一の様式から「吉備津造」とも称されます-----吉備津神社Webから参照
 


吉備路_018



こちらの祭神は「大吉備津彦大神」。
まぁ、今まで言っていた吉備津彦と同じなんだけど、
わずか2㎞足らずの距離に同じ神を祭ってる立派な神社が二つも建っている。
でも、最初に行った「吉備津彦神社は備前國」で、こちらの「吉備津神社は備中國」なのだった。
本家とか元祖とか名乗ったりはしないわね、流石に。

....現在建っている物は、室町やら安土桃山時代やらに建造されていて、国宝・重文ばかりだ。



吉備路_019



 神社本来の姿は、山だの岩だの滝だのといったものが依り代で、建物は本体ではない。
でも、拝殿や門などは人間の為のものなので、立派に建てられ有り難がられて来た。

まぁそのおかげで、古い建築様式やらが守られ伝えられて来たわけで、
私の様な信心の無い徘徊男も訪れてしまうわけですね。



吉備路_020


この神社は吉備津造りと呼ばれる日本唯一の独特な建築だそうで、
私はいつの間にやら鼻息を荒くして見学していた。



....いや、何に興奮してるのよ?



   <まだ終わらない>


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#ライカ#岡山#吉備路#神社仏閣