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音の無い空間から

 僕の生まれ育った町は、都内から1時間少々の田舎町だ。
バブルの頃に台地を戸建て住宅地へと造成して、どっと子育て世代がやって来た。

「めでたしめでたし」

....そんなバブルな造成地は、結局「めでたく」はならなかった。
今、町に残ったのは子育て世代の親だけ。今はもうとっくに定年世代。
都会からやって来たその子供達は、結局殆ど都会に戻ってしまった。

だから、宅地の増えた時に大きく急造した小学校も、
結局は以前よりも生徒が減っていき、とうとう廃校になってしまった。


滑り台


今や町には商店なんて殆ど無いんだ。
みんな車で隣の市の大きなショッピングセンターへお出掛けだ。

そして、学校も無い。
もうこれからの子育て世代に、好い条件はまるでない。


実家の近所の集会所で僕らは遊んだ。

でも、今遊んでいるのは、里帰りした時の僕の子供らだけ。
プロフィールの娘さんの写真もそこのブランコで、
倅さんの写っている滑り台も、そこの滑り台。

今、母親も実家に住んでいなくて、僕も当分は此処に帰らないから、
遊ぶ子供なんて誰もいないんだろうな。
なんの為の遊具なんだ?
その内錆びて撤去されて無くなってしまうんだろう。

僕は町を出て来てしまったので偉そうなことは言えないんだけど、やはり寂しくなる。
でも、そういう思い出を持つ世代も居なくなっていくんだ。
中途半端な、これといって特徴の無い田舎ってそんな感じなんだよね。

田舎はキライじゃないんだけどな....。


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