西の端の灯台に立つ_(4)


Hirado_035


 灯台の下には、駐車場に駐まっていた鉄馬乗りの3名さまと、ひと組のご夫婦、
そして怪しい気配のゴツいカメラを持った徘徊男(私)である。

マスクを着けているのを此れ幸いと、
ニヤニヤしながら(あくまで微笑んでいるつもりで)近づいていくのであった。

 これまた私は何処かで勘違いしていて、
想像していた風景と全く違っていたのだが、
かえってそれが久々に新鮮な気持ちになった。

あぁまたこうして、遠くの海を見に来たんだ。

灯台の或る風景として1番好きなのは、青森の下北・尻屋崎なんだけれど、
それとは全く趣が違うこの小さな灯台は、その大きさ故にとても好ましい気がした。



Hirado_022



2階屋のベランダみたいなデッキから南西の断崖を望む。
その先の方には、もっと西の端になる五島列島があるのだけれど、
本来見えるモノなのかしらん?
取りあえず、
「船に乗らずにやってこられる場所」
としての端っこからの風景は、とても好い天気。

反対方向の北東側の島は、どうやら的山大島と云う島らしい。


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 今回も「厳密に云う」と、この「生月島」は西の端っこじゃないんだ。
最初に渡ってきた平戸島の南の端の宮ノ浦集落の側にあるのが、
本土と繋がった道路としては最西端らしい。

でもさ、良いんだ。
最初に島に渡り、更に橋を渡ったら別の島。
それの方が楽しいじゃない。



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 灯台の燈体を覗き込んだ。
よく見たら、怪しい気配の男(私)が写り込んでいた。


 次に来る機会なんてあるのかな?

なんだか色んな所に訪れているけれど、
その周期がどんどん長くなってきていて、
気付いたら結構な月日が過ぎてたりする。

まぁ、小さい子供が居たりすれば、
そう気ままな旅は出来ないのは当たり前。

こんな風にちょっと慌ただしくて、
でも何だかこっそりとした訪問でさえとても贅沢なんだな。


 さて、この西の端編、もう少しだけ続きます。







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#ハッセルブラッド#平戸#長崎#海#生月島#教会#灯台