写真は歪み、虚偽と化す _(12.5)

 朝が早くて、人気の無いアーケード街。

そう、このシリーズでの山寺の訪問も、先だって行った奈良での散策や京都歩きも、
「開館」とか「開店」とか、時間的な縛りがある所は仕方が無いけれど、
出来るだけ、日の出と共にくらいな気持ちで行動しなければイケナイ。

訪問者なら、誰だってそこを訪れて佇む権利があるのだから、
「なんでこんなに混んでるんだぁ〜!」
って苛ついてみても仕方がないのよね。
嫌なら行かないか、出来る限り自分がそのピークをやり過ごすしかないでしょ?

山寺は朝6時から入山出来るし、東大寺の境内・二月堂など24時間訪問出来るもの。
「大仏が見たいの」と言うと、開くまで待つしか無いけど、
皆が起き出して朝ご飯食べてる間に行動! 

.....う〜ん、1人の時なら出来るんだけど。



Tohoku_SWC_202307_153p_1200



 さて、次へと進む前に、「0.5」進行。
今回までが「邪悪な907X仕様」での写真なのだが、何で邪悪なのよ?
そうお思いの紳士・淑女・おとっつぁん・おっかさん。(誰のネタ?)

ハッセルさんのCFV II 50Cデジタルバックは、
数十年前のVシステムをデジタルカメラに変えてしまう優れもんなのだけど、
フィルム撮影時と同じレンズシャッターが使用され、
バックには、ボディー側からの物理的なピンにて同期されるの。



Tohoku_SWC_202307_144ep_1200



残念ながらXCDレンズを持っていない私は、
純正フルデジタル仕様での撮影に関しては書けない。

そこで以前も書いたけれど(記事No,409)
ライカ用のMマウントレンズが使える、マウントアダプターを手にしたわけ。

そうすると、機械的なシャッターでは無く、電子シャッターになるのね。
シャッターは全く音がしない。カシャリのカの字も無い。
ライブビューで撮影出来るので、細かなピント合わせが出来るし、露出もつかみやすい。
そして何よりコンパクトで軽い。

「良い事ずくめじゃないの!?」

そう思いたいけど、やっぱり「キチンと撮りたい時」には使ってはいけないのだ。
あくまで、気軽な散歩で、失敗しても良い。 そんな時だけ持ってくモノ。
携帯より画質は良いし、撮影は楽しい。 利点はそんな処。



Tohoku_SWC_202307_0053p_1200



 小さいフォーマットのレンズを大きいフォーマットに使うので、
フルフォーマット撮影をすると四隅はケラレル。
まぁこれは真四角撮影に徹すれば、そんなに気にならない。

さぁ、いよいよ「邪悪」の結論。
「歪むのだ。」 

ただの樽形歪みとかそんなのじゃ無くて、真っ直ぐな柱や壁を見ると湾曲してるの。
よく見ると微妙にS字型に歪んでたり、場合によっては1階だけ傾いてたり。
それも毎回じゃなくて、時折歪む。 酷い時はムンクの絵みたいになるの。
だからレンズのせいと云えない訳。

もっと極端にその症状が出た写真を載せようかと思ったけど、
今回はパッと見は判らないけど、よく見ると、何故か不安定な気持ちになる写真を。

クリックして大きくして、その不安定な気持ちを感じてみて。
  (...そんなモノを奨めるのかい!?)

色々レンズ使えて面白いと思ったんだけどねぇ。
何故歪むのかは、私の足りない頭では判らないのだ。 スマンな。



 <次は真面目に.....  続く>



関連記事
スポンサーサイト



#ハッセルブラッド#CFVⅡ50c#907X#福島県#会津若松市#フォクトレンダー