世人は耳によって批評する _(13)

 旅行に出る前に、「何処に行くの?」と娘さんに聞かれた。

「沢山の石段を登りに行くよ。」 (山寺の事ね。)
「それから、サザエさんに出ていたお堂に行くよ。」

そう答えたら、
「去年みたいにプールのあるホテルが良いのに。」
なんてなことを云いなさるわけ。

「ウチのお年寄りは、プールがあっても楽しめないでしょ?」

.....う〜ん、結局我が老母は、今回も余り観光出来てないんだけど。

まぁ「サザエさんに出て来たお堂」でちょっと誤魔化してね、
取りあえず今回のコースに決めた私。



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何度も言ってますけど、散々訪れていたくせに、城跡しか観てないわけ。
なので、飯盛山・白虎隊なんて、名前は知っていても全然訪ねてない。
会津には他にも観たいとこある割に、城跡が途中休憩する為の中継点だけになってたのね。

そこで今回は私も「初・さざえ堂!」(会津若松観光ナビさんより)
そう、サザエさんの福島県スペシャル(?)でも出て来たお堂。
在る事は知っていたが、一度も立ち寄らなかったの。

市営の駐車場があるとか書いてあるけど、
見えるのは飯盛山の麓の土産物屋さんの有料駐車場ばかり。
お金払うのは良いけど、此処から老母を歩かせるのツラくない?



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そこで、ナビを疑いつつも、その指示通りに狭い道を進んで行くと、
ほぼ行き止まりの左手に、空き地みたいな広場。
そこが「山主飯森本店さん」の駐車場だった。

飯森本店さんが何か知らなかったので、駐めて良いのかしら?
たまたま同時にいらした別の訪問者さんに伺うと、
「此処に駐めなさいと言われたよ。」との事。
......まぁ、そこで間違ってなかったんだけどさ。

ゆっくりと坂道を登って行くと、
結構な勢いで流れる水の音。
「戸ノ口堰洞穴」と云う、猪苗代湖から引かれた用水なのだそう。



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用水の脇には「厳島神社」が鎮座してる。
此処には最初に室町時代に宗像神社が創建されたそう。
勿論、今ある建物は、その当時のモノではないけど。

さざえ堂も含めて、「正宗寺(しょうそうじ)」と言う御寺が在ったそうで、
明治の廃仏毀釈・神仏分離令で寺が無くなった模様。
神社もそれから厳島神社と改称したそう。

明治維新の際の阿呆な行為のひとつ。
貴重な文化財が結構失われたんだよねぇ....。
岡倉天心さんとかいなかったら、もっと大変だったぞ。



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二つに分かれてまた一つになってる用水。
そして、結構急な階段が登場。

森の中の階段の上に、ほら、さざえ堂だよ!


老母を気遣いつつ、反対側の「飯盛山動く坂道(スロープコンベア)」を知らなかった私。
......下調べ位しときなさいよ!

しかし我が母は、
「大丈夫だよ。なんとか登れるよ。」
そう言いながら果敢に登り始めるのだった。



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次回もまた見て下さいね〜 ンガング じゃんけん.....。


 <まだ続く>





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